· 

良い人


良い人。

 

善い人。

 

好い人。

 

 

何を持って、

 

良い、善い、好いかは

 

まあ置いておいて、

 

 

良い人ぶるや、

 

良い人になろうとするのは

 

やめておいた方が良い。

 

 

Do、Be、Became

という概念があります。

 

 

Doは、

 

対象への働きかけなので、

主体的で能動的。

 

Beは、

 

そうなる、そうなろう

という存在性への

自身の働きかけがあるから、

そういう意味では

まだ主体的で能動的。

 

一方、

Becameは、

 

為すという状態を示すから、

対象との総和を表わしている。

 

 

良い人とは、

 

このいずれにも当てはまるものであり、

 

Doをすれば、

人は見返りをついつい求め、

行為の返報性に見られるように、

してあげたのに。

やってあげたのに。・・・

などが必ず自身にふりかかる。

 

Beでいようとすると、

自身を合わすことや、殺すことを体得し、

これもまた、自身の内部への働きかけなので、

自身に対する自問自答の渦に飲み込まれる。

 

で、

 

Became

 

この状態は、

意図せず訪れる至福のようなもので、

対象との関係性によって、

自然に創造できるものであり、

対象とのフラットな関係性を

顕在化させていく。

 

 

良い人ぶるはDoの状態。

 

良い人になる、なりたいはBeの状態。

 

ということを踏まえた上で、

 

 

だから、

 

 

良し悪しを超えて、

結果のいかんに関わらず、

 

その対象にとっての

フラットな関係であるが故の

その対象の『自律性を喚起』する為、

その対象から見た相手は、

 

 

結果的に、

 

 

良い人、善い人、好い人

 

ということとなるだけ

(悪い、悪しき人になる可能性も否めない。)

 

という、

 

Becameの状態が私たちの本望であり、

 

本質のはず。

 

 

 

何故、人々が

 

良い人になりたいかというと、

 

誰かの役に立ちたいという欲求を

 

充たすべく、対象を探し、

 

そして、

 

その対象にとっての自身が役に立てたことを

 

実感することにより、自身の存在性を示す。

 

という歪な形態を取り、

 

でもそれは、ひとえに、

 

自分の為に、

 

他者を活用しているに過ぎず、

 

だから、

 

Beを目指し、

 

その不合理性に

 

均衡を取らせようともするが、

 

それもまた、

 

自身への不協和の解消に用いられるために

 

違和感を覚えなければならなくなる。

 

というのは前述のとおり。

 

 

で、

 

 

本質的に、人は、

 

意識せずとも

 

自律という名のもとに、

 

様々な意思決定を自身が行っていて、

 

その自律性が、

 

自身を支えているものである。

 

 

良い人ってのは、

 

対象の自律性に働きかけたい。

 

つまりは、

 

自身もそうだからという

 

前提があるからこそであり、

 

ならば尚更、

 

その意識を捨て去り、

 

対象の自律性に貢献する為に

 

自身を捨てることが、

 

本来的な目的となるはずである。

 

 

だから、

 

 

Doでも、Beでもなく、

 

 

Became。

 

 

つまりは、

 

結果的に、

 

良い人でも悪い人でもなく、

 

 

その判断は、

 

対象に委ねられるってこと。

 

 

良い人にならない勇気。

 

良い人ぶる自身を戒める気概。

 

良し悪しではなく、

 

自然に振舞える確固たる価値観。

 

 

親子関係にもそれは当てはまるであろうし、

 

恋人関係も然り、夫婦であってもそう。

 

仕事上の人間関係は、

 

ある種、ギブ&テイクが経済

 

というものの本質だから

 

確かに難しくもあるが、

 

メタな価値観としては

 

Becameの発想を

 

持っておいた方が良い。

 

何故なら、

 

仕事関係の価値観を

 

プライベートの価値観と同じものと

 

しがちだからこそ、

 

あなたの問題が生じているのだから。

(そこに気づこう!!^^)

 

 

で、

 

つまりはね。

 

 

人間関係ってのは、

 

そういうもんだって理解出来たらね。

 

 

正しさと正しさのぶつかり合いや、

 

強者と弱者というアホくさい価値観や、

 

この、

 

歪な世の中のほとんどの関係性は

 

ひっくり返るような気がするのです。

 

 

こんな至福の精神性の獲得まで、

 

長い道のりを経ないといけないなんて、

 

ホント、僕らは毒されていますね^^

 

そう思いませんか?

 

どないどないどない?^^

 

私だけ(・・;)??

 

 

ご参考まで^^

 

津村健司