カウンセリングとは?


心理カウンセリングについて

現在まで、当ココロテラスにて心理カウンセリングをさせて頂いているクライエント様は、心療内科や精神科で確定された病名診断が出ておられる方々が約3.5割 (寛解の方含) 、日常の「悩み」の解決、解消を目的に利用される方々が約6.5割となっております。男女比で申しますと、女性約6.5割、男性約3.5割。最近、男性の方々のご相談が徐々に増えてまいりました。

 

当ココロテラスの特色は、どちらかと言えば、「心の病気」を発症される前の方々が、「健康な心」を取り戻されるために心理カウンセリングを身近なものとして活用されてらっしゃるということに尽きます。( 以下、心理カウンセリングをカウンセリングと略します。)

 

ご夫婦間の問題や恋愛の問題、お仕事の悩みや人間関係の問題、将来の不安や焦りといった ついつい他者と比較してしまうご自身の価値観との葛藤等の悩み。そして、ご自身で何とか懸命に、悩みの改善や解消を試みたけれど、もう、自分ではどうして良いのかわからないほど思考停止の状態に追い込まれていらっしゃったり、辛く、憂鬱な日々がこれからいつまでも果てしなく続くのかといった不安や恐怖の中で、日常を懸命に過ごしてらっしゃる方々や、「ご自身」を「全否定」してしまう位、「ご自身を追い込んでしまい」苦しく、明日の生きる希望も見えない方々に、是非、ご活用くださればと存じます。ご一緒に、その「苦しさ・辛さ」を解消し、問題や課題の解決、解消のお手伝いをさせて頂きたいと、私は切に願っております。

 

さて、私が考える「カウンセリングの本質」についての考えを述べさせて頂きたいと思います。「カウンセリング」の本質とは、簡潔に言えば、「自己の成長・発達を援助する」ということに尽きると思います。もっと分かりやすく言えば、「あなたらしく、そして今まで以上に、人生をより豊かに送ることが出来るようにサポートをさせて頂く。」ということであり、カウンセラーはあなたの心の一番身近にいる専任の心のサポーターといえます。カウンセラーは原則的には「ああしなさい」「こうしなさい」と指示をするようなことはいたしません。勿論、ご助言やご教示は、その方々の心の状態によって、適切に、丁寧に分かりやすくさせては頂きますが、あくまでも、その抱えてらっしゃるお悩みや、問題、課題に基づくものの範疇であり、限定的なものでもあり、例えば、あなたの性格が悪いのだから変わりなさいであるとか、考え方をこういう風に180度変えなさいであるとか、だからあなたは駄目なんですのようなあなたを全人的に否定するような頭ごなしな極めて抽象的で一方的な意見を述べることや、あなたとの合意無き目標設定などをすることは一切いたしません。極端な言い方にはなりましたが、それらを私はカウンセリングとは一切呼んでおりません。人は、自身が意思決定をしてはじめて行動に移すことが出来ます。よって、他者からの一方向の助言や教示を、仮に鵜呑みにしたとしても、その行動 (考え方の変化も含む) をしようと躍起になったところで到底出来るはずもありません。ですから、カウンセリングの目標の設定は、スモールステップが原則です。いきなり解決などが出来るとしたら、そもそもがカウンセリングなどというものは不要なはず。徐々に、まずは出来ること、出来そうなことをあなたとの合意の下に目標設定し、段階を経ながら、例え行きつ戻りつしても、その時々であなたと密に相談しながら適宜修整し、あなた自身の確かな行動変容の実感や体感などを経て、あなた自身があなたの望む最終ゴールに至ることを目指して進めてまいります。(小さな達成経験や遂行体験の地道な積み重ねを重要視しておりますし、それが、ご自身の確かな自信にも繋がります。)

 

故に、カウンセリングとは、話をただただ聴くだけで終わらせるといった世間一般の誤解のようなものではなく、極めて能動的な技術を要するもの、かつ、より具体的なものなのです。(聴くという行為は、勿論重要ですが、技術の一部と言えます。それは、全てではなく、あくまでも、カウンセリングのパートに過ぎないということ。傾聴技法などという言い方にその意味が表れています。)

 

悩みが複雑に入り組んだりして堂々巡り。そして、負のスパイラルに取り込まれてしまいなかなか抜け出せない。

 

そんな時、カウンセラーはあなたのお話を丁寧にお伺いしながら、あなたの辛さや哀しさに共感し、純粋に質問し、がんじがらめに絡まった糸を一緒にほどいていきます。一緒にほどいていく際に、カウンセラーは、あなたの心の鏡となります。そして、あなたはその鏡を通してご自身を見つめます。糸をほどいていく過程では痛みを伴うかもしれません。避けたいこともあるかもしれません。そんな時は、無理をしないでゆっくり見つめていきましょう。あなたの心の叫びや訴えを。そして、あなたの真実の想いを。時には、あなた自身が心の叫びや訴えや、真実の想いを知り、痛みが伴い戸惑うことがあるかもしれません。そのためにカウンセラーはあなたの心のそばに寄り添っています。痛みが伴った時、はじめて気づきが生まれることが実に多いことをカウンセラーは知っています。そして、その気づきが腑に落ちた時、一気に目の前が開けていき、新たな希望や、決意が生まれます。その新たな希望や、決意を背景に、より良く変化していかれ、その変化を、真にご自身のものとなされるまでカウンセラーはお手伝いをいたします。カウンセリングはあくまでもあなたのペースで行います。無理に気づきや変化を誘導するようなことは決していたしません。何故なら、カウンセラーは鏡の大切さを知っているからです。前述したように、例え、気づきや変化を、仮に誘導したとしても、それは全く無意味なことだと知っているからです。

 

人が気づき、腑に落ち、変化していくということは、自分自身で見出し、徐々に変化を成し遂げているという感覚が伴って初めて得れるもの。だからこそ、思考や感情や行動を変えることが出来るということであり、自身の成長を体感出来得るからこそ、思考、感情、行動の変化を受け入れることが出来るということ。これは、よくよく考えてみると、過去の自分とのある意味での決別を意味します。(過去の自分を全否定するというのではなく、そんな自分だからこそ、こうしてこれまで懸命に成長出来たということがある をまずは探し、それを認めること。例えそれらが辛く悲しい体験だったとしてもです。そして、これまでのご自身の大切な様々な何通りもの経験は、今後の人生の同じような課題に直面した際に、きっと必ず活きてくるもの、必ず活かされるものであると捉えること。そのプロセスは、これからを生きる技術 (スベ) を「新たに」「付加して」身につけると言っても良い。これらのプロセスをしっかりと経ることを、「過去との決別」と私は捉えています。) 毎日の筋トレに励む人々、日々の瞑想にいそしむ人々、皆さん、その効果を体感されているはずですよね。心の成長も全く同じこと。自身の心の成長に取り組むことに遅すぎることはなく、老若男女も全く関係ありません。私たちは、生涯、成長し続ける生き物です。つまりは、過去の自分と決別出来るほど (出来事は変えようがないかもしれないが、その意味付けは、確実に変えることが可能です。) 成長出来る可能性が私たち誰しもにあるということ。その一翼をカウンセリングはお手伝い出来るということです。

 

今、目の前の問題や課題は、必ず形を変えて今後の問題や課題となっていく。ならば、いつそれに挑むのか?私たちは、いつも自分自身にそう問われています。

 

キャリアコンサルティング (キャリアカウンセリング) について

 

キャリアコンサルティングとは、厚生労働省の定義では、『労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいいます。』とされております。しかしながら、キャリアとは、職業におけるキャリアと意味するものに限定されない実に幅広い概念であり、キャリアコンサルティングとは、単に職業相談だけに限定されない人生全般の諸課題を取り扱うものでもあります。よって、ご相談の中心は、現在の働き方の問題や、将来の職業生活設計の問題や、職業能力開発の課題、職業選択相談、進路相談等は勿論のことキャリアコンサルティングの確かに範疇ではありますが、そのいずれかの問題や課題を解決するために、例えば、ご夫婦間のコミュニケーションの問題、親子関係 (特に新卒学生の方や未就業の方々) や家族関係の課題、上司や部下とのリレーションの課題、職場環境 (人間関係を含む) への働けかけの必要性や、就業環境改善の必要性の課題 (長時間労働やサポート資源の薄さ等含む) 、ご自身の自己理解の不足 (ご自身の興味、関心、やりがいやご自身の強みの明確化や、最後まで捨てきれない大切な価値観の再認識や、自己点検や自己の棚卸し等のいわゆる内省化の必要性) の課題 、仕事理解 (職歴の棚卸し等含む) や役割理解、職制理解、環境理解等の不足に対する気づきや、(特に新卒学生の方々や未就業の方々や若年層の方々における) 啓発的経験の必要性、キャリアデベロップメントやキャリアパス、キャリアサバイバルの課題 (主に企業におけるサラリーマンの方々) 、中長期のキャリアプランやライフプラン、マネープラン展望の不透明さの課題、サポート資源 (人材資源含む) の活用の観点の不足、必要であろう情報の不足や効果的な情報収集等の必要性の課題、自信を失ってしまった等におけるご相談者の方の自己効力感の醸成を意図した達成経験の振り返りや、モデリング資源の発掘の必要性の課題等々の見直しが必要となる場合があり、更にまだまだ続きます。それは例えば、ご自身、あるいはご家族がメンタルの問題を抱えておられながらの就業が困難であるや、ご自身のご病気や、ご家族がご病気をされている中でのお仕事上の問題や課題、親御様の介護をされておられながらご自身のお仕事の問題や将来の不安にさいなまれてらっしゃるや、子育てをしながらお仕事をされておられ、家庭とお仕事の両立に悩まれていらっしゃる等々、人の数ほど無数に複雑に交錯した実に様々な課題や問題への取り組みがご支援の対象となりますし、お1人として、同じような画一的な対応が、その方にとっての功を奏すわけではないことは確かです。

 

更に顕在化した諸課題の例を挙げますと、この世の中を、じっくりと見廻してみると、現在、私たちが暮らすこの日本で課題や問題となっている先行き不透明な時代をどのように働き、どのように生きるのかを問われている私たちの捉え方や考え方、感じ方等の変容の必要性へのご支援があり、夢や希望がなかなか抱けない世代のより良い生き方に向けての展望やビジョンの構築のご支援もあり、他には、高齢者の方々のセカンドキャリアの構築のご支援や、80-50問題等に見られる,未就業で扶養されている中高年の方々へのキャリア形成支援、氷河期世代の方々の適職支援やキャリア形成支援、前述した通り、ご自身のご病気や介護が必要な方がお身内にいらっしゃる場合等の働き方やキャリア形成のご支援、女性の働き方改革のおける実情とのミスマッチ解消の為のご支援、家庭と仕事の両立にまつわるご支援、今後益々増えるであろう独立起業における様々に立ちはだかる大きな壁や、厳しい環境を乗り越える為の各施策の活用や、視点や視座の移動の必要性のご支援等々、ここにおいても実にケースは様々であり、キャリアコンサルタントが関わる課題や問題は、私たちに性格や性質の個人差があるのと同じように千差万別であり、非常に多岐に渡るのが実際です。

 

又、そして、実際的には、日本では、キャリアコンサルティングという名称ですが、世界基準では、キャリアカウンセリングと称しており、キャリアコンサルタントである私は、キャリアカウンセリングを常に意識しております。その意味合いとしては、あくまでも、ご相談者様とキャリアコンサルタントである私は、フラットな関係性であり、ご相談者様の自主性の尊重や、自己決定権の尊重や、自律的な意思決定のご支援が本来的な役割でありますから、カウンセリングという意識やマインドが必ず必要ということとなり、キャリアコンサルティングとは、キャリアコンサルタントである私が、カウンセリングの手法を用いて、上記の様々な課題や問題をご相談者様と共に考え、キャリアコンサルタントの視点でのご相談者様の課題や問題のアセスメント (見立て⇒例えば、会話の内容における文脈の正確な理解は勿論、言葉の背後にある隠れた意味や想いや、ご自身ではなかなか気づかなく捉えられない感情を言語化し、明確にしていくや、現実的な各種テストや検査から見えてくる傾向や特性等を、課題や問題の一つの可能性として把握していくこと。) をし、課題なり、問題なりの核心を抽出し、特定し、それを指摘するのではなく、必ずそれらをご相談者様と共有し、ご相談者様の本質的な課題や問題に無理なく気づいて頂きながら、ご相談者様と共有した課題や問題を乗り越えるための目標設定を合意の下に行い、より具体的かつ、より現実的な方策 (解決方法) を行って頂く為のご支援をしていく。そして、ご相談者様が行われるスモールステップ (徐々に) での方策の実行を支えていく、あるいは、上手く実行出来なかった場合などは、再度目標設定を見直す、修整するなどを繰り返し、これも互いに共有しながら、ご相談者様の自律的な意思決定をサポートしていくということが求められているからです。よって、これらのプロセスがあってこそ、(キャリアコンサルティングにおけるシステマティックアプローチという理論となります。) ご相談者様とキャリアコンサルタントの信頼関係が構築出来、その上で、初めて、ご助言や、効果的な情報提供や、ご指導等を講じさせて頂く場合もあるということとなりますし、そもそもが、信頼関係が構築出来得ていない人物からの助言や指導が効果的なものであるとは通常考えられないからでもあります。(この観点が、カウンセリングマインドとなりますし、私のカウンセリング手法は、来談者中心アプローチを基本とし、認知行動アプローチや動機づけ面接、あるいは、より折衷的なマイクロカウンセリングという技法を採用しています。)

 

以上のように、キャリアコンサルティングのご説明が、職業 (仕事) を主にご相談の対象とはするが、問題や課題解決に向けて取り組むにあたり、人生全般の諸問題に絡むものも含まれていく、そして、私のキャリアコンサルティングとは、本来的にはキャリアカウンセリングであるということが、上記ご説明でご理解くだされば幸いです。

 

ご職業 (お仕事) に関しての問題や課題や、ご職業 (お仕事) に絡む諸問題や諸課題のお悩みの解決や解消は、キャリアコンサルティング (キャリアカウンセリング) を、是非、有効にご活用くださればと存じます。

 

又、私をご活用して頂ける最大のメリットは、心の面とキャリア (人生全般) の両面からご支援できることだと自負しております。それは言わば、比較的、目に見えやすいもの (キャリア) と、圧倒的に、目には見えにくいもの (心) が、実に密接に絡み合っており、決して切り離せないという両面を持っているという観点を、常に重要視しているからこそだと感じています。

 

どうぞ、あなたの明日に向けてのお供をさせてください。心よりお待ちしております。

 

国家資格 公認心理師 (登録番号 第65117号)

国家資格 キャリアコンサルタント (登録番号 17015394) 

国家検定 (国家資格) キャリアコンサルティング技能士2級 (技能士番号 第16S17407342号)

 

ココロテラス

津村健司