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孤独と孤立

誰と居ても

孤独を感じることはある。

大勢の賑やかな場に居ても

孤独を感じることはあり、

例え、

愛し愛される関係の他者が、

ごく側に居てくれたとしても、

私たちが、

個の存在を意識した際に

唐突に孤独はやってくる。

 

孤独は良い。

 

ある意味では、

個の存在を明確に

感じているからこそであり、

孤独を感じるということは、

明確に、

他者との関係性を

渇望しているという

私たちの源にある

生きる力の存在を

自分自身が認知しているから。

 

でも、

 

孤立は良くない。

 

孤立、

つまりは、

孤立無援の状態や状況は、

頼るべき存在や、

誤魔化しようのない

個の存在を、

たった一人で

引き受けざるを得ず、

人は、

一人で生きること程、

辛く、苦しいことはなく、

現生の儚さや、

未来に対する絶望や、

そんなものたちが生きる力を

いともたやすく奪い去る。

 

孤立は、

状態や状況を指すもので、

 

自分自身が孤立しているな

と感じたならば、

どんな形でも良いから

必ず他者と繋がる手段を

講じて欲しい。

 

又、

 

近しい他者に限らず、

ふと、

自分以外の全ての他者に

 

孤立

 

を感じたとしたならば、

生命に対する慈愛を

自身の内部の奥底から

フルに発動し、

たった一言で良いから

声をかけよう。

 

それで救われる命もあるはず。

 

これからのこの国は、

ライフサバイバルに拍車がかかります。

顕著に様々な格差が

様々なところで顕在化していきます。

 

こんな環境で暮らしていくのは

なかなかに誰もが大変な時代です。

必ず、脱落し、零れ落ちる人々が

更に増えていきます。

 

私自身も

その一人になるやもしれません。

これを今読んでくださっている

あなたもその一人になるやもしれません。

 

私たち個々の

精神性が試されています。

私たちの生命力が今、

試されています。

 

自身を護ることを覚え、

護れているという自負が

自身の命に力を与え、

その与えられた力が、

誰かの役に必ず立つ。

 

 

自身を護ることは、

他者を護ること。

 

 

共に。

 

 

ご参考まで。

 

津村健司