夫婦関係で「我慢する人」ほど苦しくなる理由

夫婦関係で「我慢する人」ほど苦しくなる理由

 

「夫婦なんだから、

これくらい我慢しなければ。」

 

そんなふうに

自分に言い聞かせながら

生活している方は少なくありません。

 

夫婦関係は

他人同士が一緒に暮らす関係です。

 

価値観の違いもあります。
生活習慣の違いもあります。
考え方や性格の違いもあります。

 

だからある程度の我慢は必要です。

 

しかし、

夫婦関係の相談を受けていると、

苦しくなっている人ほど

 

「我慢しすぎている。」

 

ことがあります。

 

そして皮肉なことに、

我慢すればするほど

夫婦関係が良くなるとは限らないのです。

 

むしろ我慢を続けた結果、

関係が悪化してしまうケースも

少なくありません。

 

今回は

 

「我慢する人ほど苦しくなる理由」

 

について考えてみたいと思います。

 

我慢は美徳だと

思っていませんか?

 

私たちは小さい頃から、

 

「我慢しなさい。」
「迷惑をかけてはいけない。」
「空気を読みなさい。」

 

と言われながら育つことがあります。

 

そのため、

 

自分の気持ちを後回しにすることが

当たり前になっている人もいます。

 

夫婦関係でも、

 

「相手が疲れているから

言わないでおこう。」

「私が我慢すれば丸く収まる。」

「言ったら嫌われるかもしれない。」

 

と思い、本音を飲み込んでしまいます。

 

一見すると優しさのように見えます。

 

しかし、

その我慢が積み重なると

問題が起き始めます。

 

我慢は

消えるのではなく

蓄積する

 

我慢した感情はなくなりません。

 

心の中に残り続けます。

 

例えば、

 

夫が家事を手伝わない。

本当は不満がある。

 

でも言わない。

 

すると次も言わない。

 

さらに次も言わない。

 

最初は小さな不満だったものが、

 

「どうせ私ばっかり」

「この人は何も分かってくれない。」

 

という大きな怒りに変わっていきます。

 

相手からすると

突然怒り出したように見えます。

 

しかし本人の中では

何年分もの我慢が

積み重なっているのです。

 

我慢する人ほど

相手に期待してしまう。

 

我慢が多い人には

ある特徴があります。

 

それは、

 

「言わなくても

分かってほしい。」

 

という気持ちです。

 

私はこれを

とても自然な感情だと思います。

 

だって、

自分は相手のために

我慢しているのです。

 

だから、

 

「これくらい察してほしい。」

 

と思うのは当然かもしれません。

 

しかし現実には、

相手は気づいていないことが

少なくありません。

 

気づいていない相手に対して、

 

「どうして分かってくれないの?」

 

という怒りが生まれます。

 

ここで夫婦のすれ違いが

大きくなっていくのです。

 

本音を伝えることは

わがままではない。

 

カウンセリングをしていると、

 

「私がわがままなんでしょうか」

 

と相談されることがあります。

 

しかし、

 

疲れていることを伝える。

寂しい気持ちを伝える。

助けてほしいとお願いする。

 

これはわがままではありません。

 

自分の気持ちを大切にする行為です。

 

むしろ何も言わずに

我慢を続ける方が、

結果的に関係を悪化させることもあります。

 

相手はエスパーではありません。

 

言葉にしなければ

伝わらないこともあるのです。

 

夫婦関係に

必要なのは

境界線

 

私は夫婦関係において

 

「境界線(バウンダリー)」

 

が大切だと考えています。

 

境界線とは、

 

「どこまでが自分の問題で、

どこからが相手の問題か」

 

を区別する考え方です。

 

例えば、

 

相手の機嫌をすべて

自分が何とかしようとする。

相手の期待に応え続けようとする。

嫌なことでも断れない。

 

こうした状態は

境界線が曖昧になっていることがあります。

 

夫婦だからといって、

何でも受け入れなければ

ならないわけではありません。

 

嫌なことは嫌と言っていい。

 

できないことはできないと言っていい。

 

その感覚が大切です。

 

我慢ではなく

対話を増やす。

 

夫婦関係を長続きさせるために

必要なのは、

我慢の量ではありません。

 

対話の量です。

 

もちろん

喧嘩になることもあるでしょう。

意見がぶつかることもあります。

 

それでも、

 

「私はこう感じている。」

「私はこう考えている。」

 

を伝え合うことが大切です。

 

対話がある夫婦は

修復できます。

 

しかし我慢だけの夫婦は、

ある日突然限界が来ることがあります。

 

我慢し続けた先

にあるもの

 

長年我慢を続けた人の中には、

 

相手への愛情よりも

諦めが大きくなることがあります。

 

「もう何を言っても無駄」

「期待しない方が楽」

 

そうなると

夫婦関係は形だけに

なってしまいます。

 

だからこそ、

 

苦しくなる前に

自分の気持ちに

気づくことが大切です。

 

小さな違和感の段階で

言葉にする。

 

小さな不満の段階で話し合う。

 

その積み重ねが

関係を守ることにつながります。

 

まとめ

 

夫婦関係において

我慢は必要なこともあります。

しかし

我慢ばかりでは

心が疲れてしまいます。

 

我慢した感情は

消えるのではなく蓄積します。

 

そして、

 

いつか大きな怒りや

諦めに変わることがあります。

 

大切なのは

我慢を増やすことではありません。

 

お互いの気持ちを

伝え合える関係をつくることです。

 

夫婦だからこそ、

自分の気持ちも大切にしていい。

 

そんな視点を

持っていただけたらと思います。

 

公認心理師・津村健司

のひとこと

 

夫婦相談では、

 

「もっと早く言えば良かった。」

 

とおっしゃる方が少なくありません。

 

我慢は優しさに見えることがありますが、

時には関係を遠ざけてしまうこともあります。

 

自分の気持ちを大切にしながら、

少しずつ伝えていくことが

夫婦関係を守る力になると

私は感じています。

 

ココロテラスご案内

 

夫婦関係、パートナーとのすれ違い、

人間関係、生きづらさなどの

お悩みに対応しています。

 

一人で抱え込まず、

 

お気軽にご相談ください。

 

心理カウンセリング大阪

ココロテラス

 

https://www.cocoroterrace.info/