夫婦関係が苦しくなるのは「役割」が固定された時かもしれません。

夫婦関係が苦しくなるのは「役割」が固定された時かもしれません。

 

夫婦関係の悩みというと、

浮気や価値観の違い、

大きな喧嘩をイメージする方が

多いかもしれません。

 

しかし、

実際にカウンセリングで

お話を伺っていると、

それほど大きな問題が

あるわけではないのに

苦しさを抱えている

ご夫婦も少なくありません。

 

「仲が悪いわけではないんです。」

「喧嘩もほとんどありません。」

「でも、

一緒にいると何だか疲れるんです。」

 

そんな言葉を耳にすることがあります。

 

このような場合、

 

私は

 

「夫婦の役割が

固定されすぎていないだろうか」

 

という視点で考えることがあります。

 

夫婦は知らないうちに

役割を作っている。

 

結婚生活が始まると、

自然と役割分担が生まれます。

 

仕事を中心に頑張る人。

家事や育児を多く担う人。

お金の管理をする人。

家族の予定を調整する人。

 

どの家庭にも

何らかの役割があります。

 

問題なのは

役割そのものではありません。

 

問題になるのは、

その役割が長い年月の中で

固定されてしまうことです。

 

最初は自然に始まったことでも、

 

「これはあなたの担当」

「これは私の役目」

 

という形が

当たり前になっていくことがあります。

 

そして、

その当たり前が何年も続くうちに、

お互いが

苦しくなってしまうことがあるのです。

 

人は変化する。

 

人は変化します。

 

20代と40代では

体力が違います。

 

子どもが生まれると

生活は大きく変わります。

 

親の介護が始まることもあります。

 

仕事の責任が

増えることもあります。

 

体調を崩すこともあります。

 

しかし、

役割だけが

昔のまま残ることがあります。

 

例えば、

 

「家事は妻がするもの」

 

というルールがあったとしても、

妻が仕事を始めたり、

介護を抱えたりしたら

状況は変わります。

 

それでも昔のままの役割が続くと、

不満や疲労が

少しずつ蓄積されていきます。

 

最初は我慢できていたことも、

何年も続けば

大きなストレスになります。

 

不満は

突然生まれるわけではない。

 

夫婦関係の悪化は

突然起こるように見えます。

 

しかし実際には、

小さな違和感の

積み重ねであることが少なくありません。

 

「今日は疲れているから

手伝ってほしい。」

 

そう思った時に言えなかった。

 

「私ばかり

頑張っている気がする。」

 

そう感じても飲み込んだ。

 

「本当は助けてほしい。」

 

そう思っても我慢した。

 

そんな小さな感情が積み重なり、

ある日突然爆発するのです。

 

相手からすると、

 

「今まで

何も言わなかったのに」

 

と感じるかもしれません。

 

しかし本人の中では、

何年も前から

積み重なっていた問題なのです。

 

良好な夫婦ほど

柔軟である。

 

長く良好な関係を続けている

ご夫婦には共通点があります。

 

それは柔軟さです。

 

「昔決めたから」

 

ではなく、

 

「今の状況に合っているかな」

 

を考えています。

 

仕事が忙しい時期は

相手が多く担う。

 

体調が悪い時は

助け合う。

 

子どもの成長に合わせて

役割を見直す。

 

環境の変化に応じて

夫婦の形を調整しているのです。

 

夫婦関係は

会社の就業規則ではありません。

 

時代や状況に応じて

見直していくことが必要です。

 

相手を変えるより

ルールを見直す。

 

夫婦関係で行き詰まると、

 

「相手が変わってくれれば」

 

と思いやすくなります。

 

もちろん

改善してほしい部分は

あるでしょう。

 

しかし、

相手を変えることは

簡単ではありません。

 

それよりも、

 

「今の夫婦のルールは

二人に合っているだろうか」

 

と考えてみる方が

建設的な場合があります。

 

家事の分担。

お金の管理。

休日の過ごし方。

連絡の取り方。

 

夫婦のルールは

意外と見直すことができます。

 

そしてルールが変わることで、

お互いの負担が軽くなることも

少なくありません。

 

夫婦関係は

作り直すことができる。

 

結婚した時の夫婦と、

10年後、20年後の夫婦は

同じではありません。

 

人生が変化するように、

夫婦関係も変化していきます。

 

だからこそ、

 

「昔はこうだった。」

 

ではなく、

 

「今の私たちには何が合うだろう。」

 

という視点が大切です。

 

苦しい原因が

相手そのものではなく、

古くなった役割やルールに

あることもあります。

 

もし最近、

夫婦関係に

息苦しさを感じているなら、

一度立ち止まって

考えてみてください。

 

二人の役割は、

今の生活に

本当に合っているでしょうか。

 

その問いかけが、

夫婦関係を見直す

きっかけになるかもしれません。

 

公認心理師・津村健司

のひとこと

 

夫婦関係の相談では、

 

「どちらが悪いか」

 

という話になりがちです。

 

しかし、

実際には誰かが悪いのではなく、

昔は機能していた関係の形が

今の生活に

合わなくなっていることがあります。

 

私はカウンセリングの中で、

相手を責めるよりも、

今の二人に合った関係の作り方を

一緒に考えることを大切にしています。

 

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