カウンセリングで「悩みとの付き合い方」が変わることがあります。
「この悩みさえなくなれば、
もっと楽に生きられるのに。」
そう思ったことはありませんか。
私も、
悩みは少ない方が
いいと思っています。
苦しみや不安が和らぎ、
穏やかな毎日を送れるのであれば、
それに越したことはありません。
だから、
カウンセリングに来られる方が
「悩みをなくしたい。」
と願うことは、
とても自然なことです。
しかし、
長年カウンセリングを続ける中で、
一つ感じることがあります。
それは、
悩みがなくなること以上に、
「悩みとの付き合い方」
が変わることで、
生きやすくなる方が多い。
ということです。
悩みが
なくなっていなくても、
笑顔になる人がいる。
カウンセリングを始めた頃の私は、
「悩みを解決すること。」
が一番大切なのだと思っていました。
もちろん、
その考えは今でも大切です。
しかし、
多くの方と関わる中で、
少し考え方が変わってきました。
例えば、仕事の人間関係。
家族との関係。
将来への不安。
これらは、
一度のカウンセリングで
完全になくなるものではありません。
それでも、
以前より眠れるようになった。
笑う時間が増えた。
休日を楽しめるようになった。
家族との会話が少し増えた。
そんな変化が起こることがあります。
悩みはまだある。
それでも、
その人の人生は
確かに動き始めているのです。
苦しさを大きくしているのは
「悩み」だけではない。
私は、
悩みそのものよりも、
「この悩みが
なくならない限り
幸せになれない。」
という思い込みの方が、
その人を
苦しめていることがあると感じています。
もちろん、
その考え方を
否定したいわけではありません。
苦しいときには、
そう思ってしまうのも自然です。
ただ、
その考えだけが
唯一の答えではないかもしれません。
もし、
「悩みはまだある。
でも、それでも少し笑える。」
そんな毎日が増えたとしたら。
それも、
一つの回復ではないでしょうか。
カウンセリングは
「問題」だけを
見る場所ではありません。
私は、
カウンセリングでは、
問題だけを見るのではなく、
「その人が
本当はどんな人生を送りたいのか。」
ということを大切にしています。
悩みがゼロになることではなく、
悩みがあっても、
・子どもと笑える。
・趣味を楽しめる。
・仕事に少し前向きになれる。
・安心して眠れる日が増える。
そんな変化が積み重なることで、
人生そのものが
少しずつ変わっていく方を、
私は何人も見てきました。
悩みとの
付き合い方が変わると、
人生も変わる。
ここで
誤解して
いただきたくないことがあります。
私は、
「悩みをそのままにしましょう。」
と言いたいわけではありません。
苦しいことは、
少しでも楽になった方がいい。
それは今でも変わりません。
ただ、
「悩みをなくすことだけ」
がゴールではない。
そう思っています。
人は、
悩みが
完全になくなったから
幸せになるのではなく、
悩みとの
付き合い方が変わることで、
少しずつ
自分らしい人生を
取り戻していくことがあります。
私は、
その変化を数多く見てきました。
だからこそ、
「悩みはどうしたら消えますか。」
という問いと同じくらい、
「悩みがあっても、
私はどんな人生を
送りたいのだろう。」
という問いも、
大切にしたいと思っています。
答えは、
人それぞれ違います。
誰かが決めるものではありません。
あなたの中にあります。
カウンセリングは、
その答えを
一緒に探していく時間
でもあると、
私は考えています。
公認心理師・津村健司
のひとこと
カウンセリングを続けていると、
悩みが完全に
なくなったわけではないのに、
「以前より生きやすくなりました。」
と言われることがあります。
その言葉を聞くたびに思うのです。
人生を変えるのは、
「悩みがゼロになること」
だけではありません。
悩みとの付き合い方が変わることも、
人生を大きく変える力になるのだと。
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