手放した時に見えてくるもの

手放した時に見えてくるもの


人は手放すことが苦手です。

 

終わった恋愛。

 

うまくいかなかった

間関係。

 

叶わなかった夢。

 

認めてほしかった気持ち。

 

私たちは

様々なものを

抱えながら生きています。

 

そして時には、

それを手放せなくなります。


「どうしてあの人は

分かってくれなかったのだろう」

 

「本当はこうあるべきだった。」

 

「いつか変わってくれるはずだ。」

 

そんな思いが

心の中に

残り続けることがあります。


相談室でも、

苦しんでいる方の話を

聞いていると、

 

問題そのものより、

 

手放せなくなった思いに

苦しんでいるように

見えることがあります。


もちろん、

 

大切だったものを

簡単に手放せるわけではありません。

 

好きだった人を

忘れる必要はありません。

 

悔しかった出来事を

無かったことにする必要もありません。


ただ、

 

しがみつくことと、

大切に持っていることは

少し違います。


例えば、

 

「認めてほしい。」

 

という気持ちがあります。

 

それ自体は自然なことです。

 

しかし、

 

認めてくれない人に

認めてもらうことだけが

人生の目的になってしまうと

苦しくなります。


「正しさ」もそうです。

 

自分が

正しいと思うことは大切です。

 

でも、

 

相手に正しさを証明し

続けなければならないと思うと

疲れてしまいます。


人は時々、

 

握りしめているものがあるから

前に進めなくなることがあります。


私が不思議だと思うのは、

 

手放そうと決めた時ではなく、

 

自然と手放せた時に

景色が変わることです。


認めてくれない人が

気にならなくなった。

 

過去の失敗を

思い出す回数が減った。

 

勝ち負けに

こだわらなくなった。

 

すると、

 

それまで見えなかったものが

見えてくることがあります。


応援してくれていた人の存在。

 

今ある幸せ。

 

新しい可能性。

 

自分の本当の願い。


今までもそこにあったのに、

握りしめていたものが

大きすぎて

見えなかったのかもしれません。


だから私は、

 

無理に

手放そうとしなくてもいいと

思っています。

 

まずは、

 

「私は何を

握りしめているのだろう」

 

と気づくこと。

 

そこから始まることもあります。


手放すとは、

 

失うことでは

ないのかもしれません。

 

新しい景色を見るために、

 

少しだけ

手を開くことなのかもしれません。


公認心理師・津村健司

のひとこと

 

相談をしていると、

人は出来事そのものよりも、

手放せなくなった思いに

苦しんでいることがあります。

 

そして不思議なことに、

手放そうと頑張った時よりも、

自然と手が離れた時に

大きな変化が起きることがあります。

 

手放すとは諦めることではなく、

新しい景色を

受け取る準備なのかもしれません。


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公認心理師・津村健司

 

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