カウンセリングを卒業するとき
カウンセリングを受け始めた頃は、
「何とかしたい。」
「この苦しさから抜け出したい。」
そんな思いで
いっぱいだったかもしれません。
人間関係の悩み。
恋愛の苦しさ。
仕事のストレス。
将来への不安。
自分自身への自信のなさ。
様々な思いを抱えなが
ら相談室の扉を開きます。
最初の頃は、
次の予約日が
待ち遠しく感じることもあります。
話を聞いてもらうことで
少し楽になる。
整理できる。
安心できる。
そんな時間が
支えになることもあります。
しかし、
カウンセリングは
ずっと続けることが目的ではありません。
いつか
「卒業」
を考える時がやってきます。
とはいえ、
そのタイミングは
意外と分かりにくいものです。
悩みが
完全になくなった時でしょうか。
不安が
ゼロになった時でしょうか。
問題が
すべて解決した時でしょうか。
実際には、
そうとは限りません。
人は生きている限り悩みます。
不安になることもあります。
落ち込む日もあります。
誰かに傷つくこともあります。
ですから、
「悩みがなくなること」
を卒業の条件にしてしまうと、
なかなか卒業できなくなってしまいます。
私が感じる
卒業のサインのひとつは、
「自分で
考えられるようになってきた。」
という変化です。
以前なら
すぐに誰かの答えを求めていた人が、
「私はどうしたいだろう」
と考えられるようになる。
以前なら
感情に飲み込まれていた人が、
「今、
自分は傷ついているんだな」
と気づけるようになる。
以前なら
自分を責め続けていた人が、
「それでも頑張っているよな」
と
自分に声をかけられるようになる。
そうした変化は、
とても大きな成長です。
また、
「カウンセリングが
必要なくなった。」
というより、
「カウンセリングがなくても
大丈夫になった。」
という感覚もあります。
苦しい時は苦しい。
迷う時は迷う。
それでも、
自分なりに向き合う力が育っている。
だから以前ほど慌てなくなるのです。
もちろん、
卒業したからといって
二度と相談しては
いけないわけではありません。
人生には
新しい課題が次々にやってきます。
転職。
結婚。
離婚。
子育て。
親の介護。
病気。
定年後の生き方。
その時に、
また相談に来られる方もいます。
それは後戻りではありません。
人生の
新しいステージに
向き合うための選択です。
学校を卒業しても、
学びが終わるわけ
ではないのと同じです。
カウンセリングもまた、
一度卒業して終わりではありません。
必要な時に
利用できる場所として
心の中に残っていくことがあります。
そして何より大切なのは、
卒業することそのものではなく、
自分らしく生きることです。
カウンセリングは
そのための手段のひとつです。
相談室の中で見つけた気づき。
悩みながら考えた時間。
何度も同じ話をしたこと。
答えが出ない時間。
良くなった気がしない中で
積み重ねた変化。
そのすべてが、
これからの人生を
支える力になっていきます。
もし今、
カウンセリングを
受けている方がいるなら、
焦らなくて大丈夫です。
卒業の時期は
人それぞれです。
大切なのは、
自分のペースで歩いていくこと。
そして、
自分の中にある力を
少しずつ信じられるようになること
なのだと思います。
公認心理師・津村健司
のひとこと
相談を始めた頃と比べると、
表情や言葉が
大きく変わっている方がいます。
ところがご本人は、
「まだまだです。」
と言われることが少なくありません。
人は
自分の変化に気づきにくいものです。
私は卒業とは、
悩みがなくなることではなく、
自分の人生を
自分で引き受けられるように
なることだと思っています。
迷いながらでも進める。
不安があっても選べる。
失敗しても立ち上がれる。
そんな力が育った時、
相談室は少しずつ
必要のない場所に
なっていくのかもしれません。
卒業=終結
は、必ず相談者の方と同意の下
行います。
ココロテラスのご案内
大阪を拠点とした
オンライン専門の
心理カウンセリングを行っています。
カウンセリングは、
自分自身の気持ちや
大切にしたいことを
整理していく時間でもあります。
恋愛、人間関係、
職場の悩み、
生きづらさなど、
一人で抱え込まずにご相談ください。
公認心理師・津村健司
「答えは、あなたの中にあります。」
大阪|オンライン専門

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