なぜ私たちは応援してくれる人より、認めてくれない人が気になるのか
人間とは不思議なものです。
応援してくれる人が
たくさんいるのに、
なぜか認めてくれない
一人のことばかり
考えてしまうことがあります。
仕事でもそうです。
多くの人と
良い関係を築けているのに、
たった一人の
否定的な人のことが気になる。
SNSでもそうです。
たくさんの温かい反応があるのに、
一つの批判的なコメントが頭から離れない。
夫婦関係や親子関係で
似たようなことがあります。
理解してくれる人がいるのに、
理解してくれない人
のことばかり考えてしまうのです。
相談室でも、
このような話をよく耳にします。
話を聞いていると、
「その人以外との
関係はどうですか?」
と尋ねたくなることがあります。
すると、
「他の人とは問題ありません。」
という答えが
返ってくることがあります。
それでも、
その一人が
気になって仕方がないのです。
なぜなのでしょうか。
私は、
それは人間が
弱いからではないと思っています。
人のこころは、
危険や拒絶に
敏感にできているからです。
昔の人間にとって、
仲間から
受け入れられなくなることは、
生きることに関わる問題でした。
そのため、
「誰が自分を
受け入れてくれるか」
と同じくらい、
「誰が自分を
受け入れてくれないか」
に注意を向ける必要があったのでしょう。
その名残が、
今も私たちのこころの中に
残っているのかもしれません。
しかし、
その性質は
時として私たちを苦しめます。
認めてくれる人の
存在が見えなくなる。
支えてくれる人の
言葉が届かなくなる。
そして、
「なぜあの人
認めてくれないのだろう」
という問いの中に
閉じ込められてしまうのです。
私自身も、
そんな経験があります。
応援してくれる人がいる。
信頼してくれる人もいる。
それなのに、
認めてくれない人の
反応ばかりが気になってしまう。
振り返ると、
その人のことを
考えている時間は、
応援してくれている人のことを
考えている時間より
長かったように思います。
今思えば、不思議な話です。
本当に大切だったのは、
支えてくれている
人たちの存在だったのですから。
もちろん、
認めてくれない人を
好きになる必要はありません。
無理に
気にしないようにする
必要もありません。
ただ、
「私は今、
誰を見ているのだろう。」
と
立ち止まってみることは
できるかもしれません。
認めてくれない一人を
見ているのか。
それとも、
自分を支えてくれている人たちを
見ているのか。
人生を振り返った時、
本当に支えになったのは誰でしょう。
認めてくれなかった人でしょうか。
それとも、
理解しようとしてくれた人でしょうか。
多くの場合、
後者なのではないかと思います。
私たちは時々、
認めてくれない人に
心を奪われます。
そして、
応援してくれている人の存在を
忘れてしまいます。
もし今、
誰か一人のことで
苦しくなっているなら、
一度だけ周りを見渡してみてください。
もしかすると、
あなたが思っている以上に、
応援してくれている人は
近くにいるのかもしれません。
公認心理師・津村健司
のひとこと
人は応援してくれる人よりも、
認めてくれない人の方が
気になってしまうことがあります。
でも人生を支えてくれるのは、
多くの場合、
否定する人ではなく
理解しようとしてくれる人たちです。
誰に目を向けるかで、
見える景色は変わるのかもしれません。
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公認心理師・津村健司
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